いつなんだろうと思っていたわけだが、当然その時は来る。衛生係から荷物のまとめ方の説明があり、1階に荷物を下ろす。洗面用具等、最低限のものだけ部屋に残して、土日を過ごす。この土日はいやなものだ。これからムショに行くわけだから。
官本はチャンバラもの、この時凝っていたのだが、最後に借りた3冊を残して土日を過ごした。
朝6時頃、招集がかかる。残った荷物はシーツに包んで運ぶ。これが拘置所やムショのやり方だ。1階に行くと、刑務官が茶碗にメシをよそってくれる。それを食って待機。
「これから〇に行く」と告げられたが、耳が悪いから聞こえない。どの道、聞いても仕方ない。6人くらいが一緒のバスだった。
ついたのは、静岡刑務所だった。後で知ったが、K1の石井館長、オウム幹部もいた刑務所で初犯の刑務所だ。荷物を領置して、まずは4舎の独房に行った。