jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

魚住昭さん上梓 冤罪法廷を読んで

GWにどこか行けるわけがない。ゼニがない。電車賃もねえ。刑事訴訟について本でも読むかと思い、10年前の本をブックオフで買った。

弘中弁護士のことは無罪請負人として知っていたが、古くはロス疑惑薬害エイズ医師、村木さんの弁護士もしていたと知った。

検察番のマスコミは、検察に沿った報道をするもんだと再認識した。警視庁の記者が連行される者の写真を警視庁の門の前でしっかり撮れるよう便宜をはかられている関係と同じだな。ということはバンキシャもクソが多いわけだ。人の人生をてめーの鉛筆とカメラで奪うわけだ。

ヤメ検弁護士が使わないほうが良いことを初めて知った。素人考えでは、検事の経験があるから強いと思いがちだが、検察と被告の間をとりもって、検察からすればやりやすい存在らしい。じゃあ、クソだな。弁護しねー弁護士ということだ。村木さんの弁護士もヤメ検にやらせたら、無罪は勝ち取れなかっただろうと言われている。じゃあ何か、やり方一つで、無実の人がムショに行くのか。

裁判所は検察を疑わない構図になっていることが再認識できた。ある事案で「判決は検察が決める」と言った検事がいたが、裁判所はいらねーということだな。そもそも、検事調書の特信性というのがおかしい。嘘こいても検事調書は証拠として認められるわけだから。

弘中先生が言っているが、「初動」はやはり重要だ。留置所・拘置所に入ってからの接見も大事だ。ここで調書に指印押すなとか、状況に合ったアドバイスを受けることは、結果を大きく左右する。弘中先生立たちは、毎日のように村木さんに接見したらしい。じゃないと、大阪特捜を撃沈できなかっただろうな。

ライブドア鈴木宗男先生、佐藤勝さんなども、検察の餌食になったのだろう。ライブドアはフジテレビ買収劇のしっぺ返しであろうね。

明治の頃は、司法は権力がなかったが、昨今は検事正とかが、大蔵・金融庁の定席だった天下り先についている。検察の力は大きいのでしょうね。特権階級と自分たちも思っているでしよう。じゃなかったら、完璧な冤罪事件で「謝らない」とシャーシャーと言えるはずもなし。