jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

勾留手続は、単なる事務処理。

次の日、留置所からバスに乗って検察へ。逮捕から48時間以内で警察が検察に送致して、検察官が勾留相当と見解を出し、裁判所が勾留決定するわけだ。まず、連れて行かれる時、何人もロープでつながれ、ムカデみたいに歩くわけだ。で、バスに乗るまでの短い道のりに、署員が何人も立っている。お見送りをしてくれるのではなく、誰かが暴れたら取り押さえるためだろうと思った。間違っているかもしれないが。

検察の待機場所に着くと、「横見るな」とか罵声が飛びまくる。マックス10人の部屋に入れられる。座るところは、直角の木製の埋め込み長椅子だ。小さなウェスタンドアの向こうに便器がある。落ち着いて糞なんぞできない。まあ、ワルはそういう環境に慣れているようだったが。涼しい顔して糞している。

昼は片手だけ手錠を外され、パンを食う。ちっちゃなジュースも付いてる。不器用な奴はジャムを上手くぬれないだろうな。でも、ワルどもは、みんな器用だ。

検事と通り一遍の質疑応答をして、裁判官がいる部屋に呼ばれる。で、「勾留をします」と言われる。判断ではなく、ただの事務処理だ。「私は納得していない」と言ったら、裁判官が「えっ」と言って、書記のババアに「書いといて」と言った。何が不思議かと言えば、裁判官と話する必要ねえ。勾留するかしないか判断するのではなく、勾留するんだ。この時は、このしくみもわかっていなかった。

帰りのバスまでしばらく時間があるが、「池袋〇番」と呼ばれ、檻からでた。通されたのは面会室。弁護士がいた。一通り聞かれたことなどを話した。この時は、この弁護士を頼りにしていた。

池袋までの道中をバスの窓のカーテンの隙間から見た。つい最近まで、よく見た景色だった。スーツ姿で歩いていた時だけど。