jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

刑法60条、246条 出資受け入れ預り金取締り8条3項

判決の罰条は、判示1が刑法60条、出資受け入れ預り金取締り8条だ。この判示1は、会社が破産のためにゼニを準備する前に投資募集をしていたことを指す。つまり、出資法違反だけの罪であり、執行猶予がついたやつらは、これだけの罰条になっている。出資法違反の共同正犯だから実刑にはなりませんよということだ。

実刑になった財務経理・システムの管理職は、判示2の罰条が60条と246条だ。併合罪の処理が45条、47条というわけだ。つまり、破産の費用を準備した後の投資募集にかかわっていた。破産をするということは、投資家に返済ができないことが明確だから、詐欺もくっついてきますよ。だから、出資法だけなら3年以下の懲役だけど、詐欺は10年以下の懲役だから、実刑になるよ。ということだ。これは、民事証拠書類で他の実刑社員の判決も見た。

俺も破産のわずか半年前に高い役職をつけられたが、財務最高管理職と経理部長は4年、システム管理職は3年6カ月の実刑だ。システム管理職は、まだ30代だが親が少々弁済をして、他の者より半年短くなったようだ。

何十万じやなく、少なくとも何百万の弁済だろうが、それで半年ムショ生活を短くしたところで意味はない。ただ、ムショに入る前は一日でも短くと思うのは人情だ。各人罰金も100~200万だが、それも払ったのだろう。これも今だから言えるが、もったいない。俺は数十万を労役消化したが、今はそれで良かったと思っている。そもそもだが、仮釈放が4カ月か3カ月くらいだから、罰金労役消化はそれと相殺のようなものだ。

彼らは当然保釈されているが、その保釈期間を差っ引き、4カ月の仮釈放をもらったとすると、財務最高管理職は2024年10月、システム管理職は2024年5月くらいの出所になる計算だ。俺より刑が長いから当然とも言えるが、保釈もされていたから、俺より1年シャバに出るのが遅い計算になる。経理管理職は、2025年4月の仮釈放と思われる。ムショでもみんなが言っていたが、実刑になるのが確実なら保釈にならないほうが良い。シャバに何か月も出て、判決言い渡し日に、拘置所に収監されるのもどうかと思う。余計つらいかもしれないな。

経理責任者なんて主婦でもあったわけで、気の毒だ。彼女が詐欺犯なら話は別だが、そうではない。

話を戻そう。要するに、さっさと辞めちまえば良かったわけだ。ただ、被害者の対応もあるし、我々が辞めたら、誰か別な社員が引き継がなければならない。最後まで残るのは気持ち悪いと、みんな思っていたろう。でも、別な社員にぶん投げるわけにも行かない。経理管理職が最後に俺に言っていた。「私が辞めたら、Iさんに降りかかる。それはできない」とね。そうだよな。

では、我々は破産の費用をプールした後も投資を募ることを積極的にやっていたのかというと、NOだ。ただ憶測だが、システム管理職は昔から投資募集にかかわっており、募集は当然のことのような頭もあったと思われる。また、財務管理職は非常勤で途中から入ってきたやつと会社を作ったり、余計なことをやり、この非常勤が企画した募集をやめさせることに前向きとは言えなかった。経理管理職は、とにかく事務が流れているから資金移動など止めるわけにいかない。

俺が分析するに、募集が続いた最大の原因は創業社長がクソであることは言うまでもないが、4千万の年収をもらい、ひと時は募集をやめようとした創業社長に継続をたきつけた法務管理職と非常勤だからと言って気にせず募集要項を作り続けたのクソ2人だ。この二人は詐欺で起訴されていないから、これも検察はクソだ。公判で有罪にできないと思うと起訴しないのだろうが、それでは検察は正義とは無関係、つまりてめえの立場で動いていることになる。と言うか、今更言うことでもないか。

次の原因は、経理管理職とシステム管理職が律儀に負債状況をオープンにしなかったことだ。オーナー独裁社長が秘密主義を貫き、それを破ると罵倒される。俺は、破産の7カ月前に負債額を知って驚愕したと同時に「お前ら、早く言えよ」と腹が立った。

心情は別として、事務の流れとして「破産を認識した後の募集にかかわっていたから詐欺罪ですよ。気持ちがどうかなんて関係ないですね」ということだろう。そりゃあ、知らないわけでもなく、直接企画発送していなくても、それがされていることは知っていたし、被害者には少し待ってくれという言い方もした。みんな俺に「辞めないでちゃんと対応しろ」と言ってきたしね。そんなの知ったことかと言えば良かったと痛切に思ったし、良い人になるのは損だ。

知っていたと言えば、最後まで残った社員も全員知っていたが、俺と同じ地位じゃない。破産半年前に財務管理職になったが、「俺はやりません。被害者対応は続けますけどね」と言えば良かったわけだ。

俺は昔から人にNOとはっきり言えなかった。性格だろう。それはお前が悪いと言われれば、それまでだ。

経理管理職もぶん投げるわけにいかなかったのは、アホ社員に給料を振り込まなければならなかったこともあるだろう。この経理管理職がアホなわけではない。理由は次の件を読んでいただければわかると思う。

俺はリストラを提言し、実際に成就させた。残る社員は無報酬で事後処理をする責任感のあるものと提言した。周りは良く思っていなかっただろう。何が呆れたかと言うと、募集契約をしている女子社員は夏休みに海外旅行に行くので、夏休みをとると言うし、リストラした女子社員は「なんでやめなくちゃいけないんですか」と泣いていた。こういうアホの相手もしなければならなかった。延滞騒ぎの最中で、投資家対応が熾烈を極めた夏の話だ。

この状況でぶん投げたら、俺は無責任と思うけどな。