jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

野村證券第二事業法人部の横尾さん

留置所では、官本くらいしか読むものが無い。他の人は、家族から雑誌を差入してもらっている。支援が無いのは、惨めなものだ。随分と後で知ったが参考書的なものは、差入不可。ここは、勉強する場所じゃないという理屈。可笑しな制度だ。先進国と言えない。横尾さんの本は何度も読んだ。私より先輩だが、時期は重なる。新発CB、ロクイチ国債プリンストン事件、懐かしい。で、横尾さんはオリンパス事件に巻き込まれた。金取違反とか詐欺とか、いくつかぶら下げることになった。最高裁も熟考したようだが、結局実刑。あのクラスの人が不正を指南するなら、もっと賢いやり方をする。

出所してから、調べたが、支援者のサイトも更新されていない。今も闘っていて欲しい。娘さんが、本も出したようだ。最高裁まで7年くらいだったか、それで確か横須賀にぶち込まれたようだ。今となっては、もう過ぎた時間は取り戻せないから、騒いでも

仕方ないとも思われているのだろうか。確かに、再審なんぞ、言葉があるだけで非現実的だ。袴田さんのケースで世間の人もわかったと思う。

この「野村証券第二事業法人部」は勉強になった。多少、刑事のスケジュール感がつかめた。

 

もう一度読んでみたいと思い、ブックオフで取り寄せた。ネットで横尾さんについて、ある弁護士の見解を目にした。要約すると、冤罪なのかもしれないが、野村を辞めた後も、なんでオリンパスに関わったのか。確かにそれは言えている。実兄もオリンパスの中国総支配人になったりしている。また、群栄化学とのつながりも、あまり良いもんではないと思った。冤罪なのだろうが、あまりにもリスクがある。話はそれるが、群栄と言えば、プリンストン債を思い出すな。

 

横尾さんと羽田さんは、966日の拘束で4年と3年の実刑。小野さんは、820日で群栄の詐欺は問われなかったので、執行猶予。横尾さんと羽田さんの未決勾留参入は800日だから、約2年ムショ生活が短くなる。と言っても、拘置所に966日拘束されていたから、4年は4年だ。ムショより拘置所のほうが自由がきくというだけで、服は官もの、メシも食器口から受け取り洗面所で洗うわけだ。

 

横尾さんは、今はあまり声を上げていないが、冤罪ならば無駄は承知で再審請求してほしい。