jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

判決は実刑 クリスマスにギリギリ控訴 隣のヤクザに感謝

いよいよ判決の日だ。留置係が来て「執行猶予になったら、荷物どうしようか」と言いにきた。同室の27歳が「ほら、執行猶予ですよ」と言った。俺も内心、うれしかった。だが、判決は留置係が知る由もない。

裁判所について、法廷に連行されるとき「執行猶予になったら、ここから帰ってもらうしかないよな」と言っていた。この言葉も大いに励みになった。

で、判決は「3年、罰金80万、罰金が払えない時は、1日1万円換算ですから。いいですか、3年で80万円ね」と裁判長が言った。理由はムニャムニャと言って、だいぶ省略していた。

人をムショに3年入れるのに、このノリかい。このクソどもが。左陪審のねーちゃんは、ロングヘアーに手櫛を入れていた。クソ弁護士は「また、色々と相談しましょう」と言ってきた。それから会うことはなかったのだが。

待合室の檻に戻る時「これで東京拘置所に移送になるね」と言ってきた。俺は事情がわからなかったが、この場合はこうというように、セオリーがあるのだろう。

留置所に戻って、みんなが「どうだった」と聞いてきた。「3年実刑」と答えた。同室の27歳が、「こんなに良いひとが、なんで実刑なんだ」と言ってくれた。さて、どうしたものか。控訴するか。クソ弁護士に手紙を出しても、全く来ない。

常々、となりの房で俺の次に長くいる人には世話になっていた。次の日ロッカーから荷物をとり戻る時に歩きながら俺の房に向かって「今日、控訴申し立てしないと間に合わないよ」と教えてくれた。留置係から「話しかけるな」と言われても、教えてくれた。本当にありがたい。どうしたものかわからなかったが、彼が留置係に「あの人はわかっていない。控訴申し立てをするか聞いてやってくれ」と言ってくれたようだ。

留置係が来た。「控訴するよね。申し立ては作ってあげるから。速達で出さないと駄目だよね。お金あるよね」と言ってくれた。みんなに感謝。涙が出る。12月25日のことだ。何故か。

隣の房のヤクザは、こう推定した。「判決が出たから、年内最終で東京拘置所に移送になるだろう。となると、年末年始に差し掛かり、もう控訴は間に合わない。ということは、明日が土曜、明後日が日曜だから、28日に留置所から控訴申し立てを速達で送っても期限に間に合わない。だから25日の今日がラストチャンス」と計算したのだ。

ヤクザは頭が良い。