jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

婦女暴行の若いサラリーマンが同室になった

元アイドル旦那と別れ、すぐに婦女暴行で捕まった27歳のベット会社のサラリーマンが同室になった。小指を骨折しているので、俺の房に来たのだろう。かなり精神不安定だった。俺は事件を根掘り葉掘り聞かないが、因みに「何したの」と聞いた。

大雑把に言うと、居酒屋でハイボールを飲み、女の人を殴ったというようなことを言っていた。防犯カメラにも映っていたらしい。その日は帰ったが、一週間後に自宅に警察が来て、逮捕された。年上の奥さんがいるが、さぞかし驚いたろう。

お父さんがバスの運転手で、たびたび面会に来ていた。反省しろのようなことを言われ、本人は頭に来ていた。出所したら一緒に住もうなと言われて、それも頭に来たらしい。俺は「弁護士費用もお父さんと奥さんが折半で払っているのだから、お父さんにつらく当たるのはよしな」と言った。支えてくれる家族がいるだけでうらやましい。

留置所に来た当初は、弁護士から「すぐに出せますから、待っててください」と言われたらしい。婦女暴行だから、示談すれば告訴も取り下げてくれる。がしかし、相手の女は治療費は欲しいが、告訴は取り下げないと言っているとのこと。弁護士もがんばったようだが、ついに間に合わず、時間切れで起訴された。

ある日、弁護士との面会が終わり、房に戻って、俺の手を握って泣き出した。弁護士から、上手く行って6年、普通に考えると8年、最悪10年くらうと言われたとのこと。そして、数日後、彼が「3年なんてすぐじゃないですか。私なんて6年ですよ」と言い出した。まあ、こっちは親の年齢だから、そうかそうかと言っただけにとどめた。

この弁護士事務所は刑事に強く、小冊子も出している。同じ房でも、互いに本は見せ合ってはいけないが、彼が見せてくれた。勉強になった。俺のクソ弁護士は何も説明してくれないから。

まず、目に留まったのは「刑事の経験がない、浅い弁護士は雇わないほうが良い」といううたい文句だった。やはりそうだよな、と思った。具体的にこの事件はこう、のようなノウハウも豊富だ。これは、弁護士次第でだいぶ違うわ。