jetskix2のブログ

人質司法と闘う前科者

控訴審

いつものようにムカデというか金魚の糞状態でつながれ、高裁の控室に入った。8畳くらいの部屋で、本がふんだんに置いてある。蟹工船を読み切った。昼はそこそこ良い弁当が出た。6人くらいの雑居待合室だが、検察の待合室よりかなり良い。

配食やカラ下げは、拘置所の衛生(受刑者がやっている)が一緒のバスで来て、やっているようだ。俺の時間が近づき、急に呼び出しがあった。面会室に連行されると、国選弁護人がいた。良くやってくれる弁護人だ。この国選は当りだ。どういう感じで進められるか、説明してくれた。わずかなゼニしかもらっていないのに、良くやってくれる。

裁判官はそこそこの年齢だった。地裁と違うな。国選弁護士は、実刑は重過ぎる、執行猶予が妥当と訴えた。検察は、やる気のなさそうな40歳くらいの検察官が一人で座っていた。特段、何も言わなかった。

要は、俺以外は全員わかりきっているが、一審が覆るはずがないということだ。

次は判決の言い渡しで、2週間後だ。国選弁護人が終わってからも面会してくれ、控訴審はこのくらい早く結論がでるものと説明してくれた。

 

軽微な罪状の奴は、想定通り執行猶予になり、部屋に戻らない。刑務官が「〇番の湯飲みをよこせ」と言いに来るから、それがわかる。部屋では若い連中がネリカンの話で盛り上がっていた。